第六章 なぜ少年は戦えるのか?

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零「伝えなきゃいけないこと?」 ギンガ『そう、連続傷害事件のことなの』 ノーヴェ「どゆこと?」 ギンガ『正確にはまだ事件ではないんだけど、被害者は主に格闘系の実力者、そういう人に試合を申し込んでるの』 零「格闘系?」 ノーヴェ「試合で傷害ってことは・・・フルボッコってわけ?」 ウェンディ「あたしそういうの知ってるっス!喧嘩士!ストリートファイター!」 ギンガ『ウェンディ正解、そういう人たちの間で話題になってるって。被害届が出てこないから事件ではないけど、皆も襲われたりしないように気をつけてね』 零「うん、気をつける」 ノーヴェ「つーか来たら逆ボッコだ」 零「うん、逆ボッコにしてやる」 ディエチ「こら零、それにノーヴェも」 チンク「頼もしいな。これが被害者の写真か?」 ギンガ『えぇ』 ディスプレイの映像が切り替わり、写真が写った。 ギンガ『自称覇王イングヴァルト』 壁銀の髪ににバイザーを着けた一人の女性と倒れる男性 ディエチ「!、それって」 零「?」 ギンガ『そう、古代ベルカ、聖王戦争時代の王様の名前』 零「この人が」 ギンガ『とにかく気をつけてね。零君もあんまり遅くまで外にでないこと、なにかあったらすぐに逃げて助けを呼ぶこと、分かった?』 零「うん」 ギンガ『よろしい、それじゃあすぐに帰るわね。』 プチン・・・ディスプレイが消えた。 ・・・ 零「んー」 ノーヴェ「なんだ?どうしたんだ?」 零「あ、姉さん。覇王イングヴァルトってなに?」 ノーヴェ「それか、歴史の授業でベルカについては習ったか?」 零「うん、古代ベルカ・・・いっぱい戦争があった時代で聖王って人が止めたって聞いた。」 ノーヴェ「そう、その時代には聖王以外にもたくさんの王がいた。その一人が覇王イングヴァルトだ」 零「そうなんだ、じゃああの写真の人ってその人なのかな?」
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