後悔

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こういったことにはさっさと白黒をはっきりとつけるにこしたことはない ならば、とタクシーをマンション手前のドラッグストアにとめて、店内を散策。あちこちよそ見をしながら、やっと見つけた検査薬を手にする まだ、余裕があった そんな簡単に子供なんて出来るはずがない ――今までさんざん、イチさんに抱かれてきた 手にするその検査薬の箱は、軽くて、とても安易なもので 現実味はなかった 「オモチャみたいだな」、と。そんな風に思ったし、――その先の事は頭がボヤけていたのか あまり深くは捉えていない
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