第2章 命の光
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「一の皇子が東宮なのは当然の事!しかし、もし、帝が…」 弘機殿の女御は口をつぐむ。もし、生まれるのが男皇子だった場合、帝は桐壺の更衣かわいさに、わたくしの息子である一の皇子を廃して、桐壺の生んだ皇子を、東宮の座にすえるのではなかろうか!? 嫌な予感に襲われながら、弘機殿の女御は、般若の形相で叫んだ。 「急ぎ、加持祈祷の僧をこれへ!!」 桐壺の更衣に…あの女に、男皇子を産ませてなるものか…。
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