第2章 命の光
30/34
読書設定
目次
前ページへ
次ページへ
57人が本棚に入れています
本棚に追加
/
214ページ
母は日に日に弱っていった。もはや加持祈祷も、高名な医師による治療も、何の効果も望めなかった。 粥さえも喉を通らず、母は、生ける屍の如く、身動(みじろ)ぎもせず、床に伏せたままだった。 それでも、どうしたわけか美しさは失われる事がなかった。 病に面やつれした姿すら、儚げな魅力を漂わせ、神秘的な雰囲気すら醸し出していた。 帝は愛しい女が苦しむ姿を、自分の事のように嘆いた。
/
214ページ
最初のコメントを投稿しよう!
57人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
176(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!