苦いキスと甘い時間

13/25
前へ
/34ページ
次へ
バルコニーを通じて漏れる声は、どうしても私の耳に届いてしまうだろう。 恐らく望都は、部屋の窓を網戸にしたまま。 気を紛らわすものは何もない。 私はベッドに潜り、布団を被って耳を塞いだ。 ―――聞きたくないよ・・・!! 学校で聞いた噂。 “不特定多数の女の子と体の関係がある”って事。 あれは噂ではなく事実だった。 同じ屋根の下で暮らす私は、そんな噂の真相を目の当たりにしてしまって・・・。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

104人が本棚に入れています
本棚に追加