苦いキスと甘い時間

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今夜はミヤビおばさんが家を留守にしている。 そして望都も、まだ家に帰っていないようだ。 「1人ぼっちは寂しいですね、彩羽さん・・・。」 都子さんは私を気遣い、食事を取る間だけダイニングテーブルに着き話し相手となってくれた。 今夜の夕飯はアボカドシュリンプとオムライス。 好物は何かと聞かれ、どちらも私が都子さんにリクエストしたものだ。 「仕方ないですよ。 ミヤビおばさんが忙しい事は承知の上だし・・・。」 溜め息を吐く私。 都子さんはお茶を飲みながら、私を慰めるかのように優しく話を聞かせてくれる。
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