苦いキスと甘い時間

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「望都さんも、昔はこうやって私と話しながらご飯を食べていたんです。 だけど中学2、3年生になった頃からでしょうかね? 交友関係が広がって、あまり家でご飯を食べる事はなくなって・・・。」 都子さんの顔も少し寂しそうだ。 きっと彼女は、忙しいミヤビおばさんの代わりに望都の“母親”として接してきたのだろう。 「都子さん、これからも私の話し相手になって下さい。 もちろん、家事の手が空いた時だけでいいですから!」 私だって、1人で食事を取るのは寂しい。 誰か話し相手がいた方が、当然食事も美味しく感じる。
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