第1章

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階段を登り、306と書かれたドアの前まできた。俺はこれからここに住むことになる・・みたいだ。 ドアの端にある札には「日野秋良」と書かれていた。 「まさか2人部屋ですか?」 「いや、いまはまだ準備がしてないので、後で一人部屋への手続きをするわ。」 「得Aの人間への配慮なんだけどね。まだあなたがあの火の玉を操れるか分からないしね。」 そう言いドアをノックする。 「日野君開けてっ。」 そう言うといきなりドアが開いた。 「あ?今日は俺当番じゃないんですけど。」 下はジャージ、上は長袖のTシャツ、頭が寝ぐせみたいになってるのがよくわかる。身長は高めの180cmぐらいだろう。寝てましたって顔に書いてあるように目をこすりながら出てきた。 「一人部屋なのにごめんね。しばらく部屋のシェアをしてもらいたいんだけども、いいかな?」 「寝言もいい加減にしてください。ああ・・寝てたのは俺か。」 「えっと、はじめまして早坂浩二です。よろしく。」 俺はとりあえず、挨拶してみる。 「たしかにここはベット2個あるけどな。ベット貸す気になんてなりませんし。」 「そんなこと言わないでお願い。それに同じクラスになるわけだし、もしかしたら得Aかもしれない子なの。」 沙穂さんもあきらめない。 「あのー他に部屋はないんですか・・?」 俺も言ってみる。 「ごめんね2人とも、明日になれば、用意できるんだけども・・。」
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