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朝になり、日野君は先に出て行ったようだ。沙穂さんが俺を迎えにきた。
部屋はベットが2つトイレも浴室もついてあるみたいだ。日野の方のスペースには、大量の漫画が置いてある。本も少し置いてあるようだが、数は漫画に比べると極少数だった。
「これ、学校の制服よ。大体だけどたぶんあなたのサイズで入ると思うわ。着替えたら出てきて。クラスを案内するから。」
手渡されたのは、ブレザーの紺の制服で、筒井さんたちとは少し違った。筒井さんの制服は肌色に近い色のベージュ色であった。高等部は色がちがうのだろう。
とりあえず着替えて、部屋の外へでた。
そしたら細田沙穂のほかに女性が一人立っていた。
「こちら担任の間宮志織先生よ。」
「よろしくね。」
志織先生は少し頭を下げながら言った。
「どうも、お世話になります。」
俺も少し頭を下げながら言った。
間宮先生は、すごくきれいな人でパーマを当ててたりしている。笑顔の似合う人だった。
そしてなぜか沙穂さんが持っていたのはデコレーションケーキみたいなロウソクだった。
「なんですかそれ。」
俺はもちろん誕生日でもない。
「このロウソクに火を順番につけていって。多分あなたなら出来るわ。」
と、突拍子のないことを言われた。
「こうですか?」
俺はイメージしながら、ロウソクに一本一本火をつけていった。
「スゴイわ、パーフェクト。このバッチを付けて」
Aと書かれた赤色のバッチ・・をわたされた。
「これって何なんですか?」
俺はバッチを見せながらそう言った。
「ああこのバッチは特待生Aの証よ。」
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