第1章

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朝になり、日野君は先に出て行ったようだ。沙穂さんが俺を迎えにきた。 部屋はベットが2つトイレも浴室もついてあるみたいだ。日野の方のスペースには、大量の漫画が置いてある。本も少し置いてあるようだが、数は漫画に比べると極少数だった。 「これ、学校の制服よ。大体だけどたぶんあなたのサイズで入ると思うわ。着替えたら出てきて。クラスを案内するから。」 手渡されたのは、ブレザーの紺の制服で、筒井さんたちとは少し違った。筒井さんの制服は肌色に近い色のベージュ色であった。高等部は色がちがうのだろう。 とりあえず着替えて、部屋の外へでた。 そしたら細田沙穂のほかに女性が一人立っていた。 「こちら担任の間宮志織先生よ。」 「よろしくね。」 志織先生は少し頭を下げながら言った。 「どうも、お世話になります。」 俺も少し頭を下げながら言った。 間宮先生は、すごくきれいな人でパーマを当ててたりしている。笑顔の似合う人だった。 そしてなぜか沙穂さんが持っていたのはデコレーションケーキみたいなロウソクだった。 「なんですかそれ。」 俺はもちろん誕生日でもない。 「このロウソクに火を順番につけていって。多分あなたなら出来るわ。」 と、突拍子のないことを言われた。 「こうですか?」 俺はイメージしながら、ロウソクに一本一本火をつけていった。 「スゴイわ、パーフェクト。このバッチを付けて」 Aと書かれた赤色のバッチ・・をわたされた。 「これって何なんですか?」 俺はバッチを見せながらそう言った。 「ああこのバッチは特待生Aの証よ。」
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