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ロウソクの火をけしながら沙穂さんが言った。
「特待生Aって何ですか?」
ん~とかいいながら沙穂は話しだした。
「これは、能力を制御できるものの証かな。暴走しない確証はないけどもね。それに特等生Aは、外に行ける任務とか任せられることができたり、まあ筒井君とかに色々聞けばわかるんだけど、ここの施設はお金じゃなくポイント制なのよね。だから任務についたりしたらその分ほかの人よりポイントが溜まって、色んなもの買えるわ。」
にっこりとしながら沙穂さんは言った。
「じゃあクラスを案内するわ」
と、俺の担任になる志織先生が言った。
気になっていたから少し聞いてみた。
「先生は俺たちの事怖くないのですか?」
と先生に質問してみた。
「うーん。怖くないとは言わないわ。実際にここで働こうとしに来た人が逃げ帰った事もあったしね。でも私にはあの子達がかわいいのよ。ふふっ・・変かしら?」
「いえ、中々度胸座ってていいと思います。」
ちょっとうつむきながら、俺は言った。
「俺の母は、俺が怖くて逃げました。父がいたから全然寂しくはなかったけれども、やっぱり傷つきましたから・・。」
「そうなんだ。ここは心に病を持ってる子も多い所なのよ・・。悲しいけど、分かち合える仲間が出来ると思うわ。」
そう歩きながら志織先生が言った。
「ここよ、あなたのクラス。」
そう言って、ドアを開けた。3‐1と書いた札が上に下がっていた。
「はいー皆さん席についてー!新しいお友達を紹介するわよ」
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