第1章

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「じゃあ俺のことも早坂でいいよ」 そんな会話をしてたら 「そういえば、得Aなんだな。入ってきてそうそう大変だな。」 バッチを見ながら広瀬が言った。 「これって何なの?まだ良く分かんないんだけど。」 俺はイマイチよくわからないこのバッチに疑問があったので聞いてみた。 「それはなー。俺たちは怪物を自由に扱えないが、君には自由に扱えるって印みたいなもんだなぁ。これをつけているものは、夜に怪物狩りをしたりしなきゃいけない。俺たちの怪物は結界だけじゃ外に出てしまう可能性があるから、皆寝た頃に怪物が出やすいので、その時に一ぺんに狩っているのだよ。つまり君の能力で俺らの怪物を消すんだ。寝てる時が一番出やすい理由はだな、過去の記憶や悪夢などによって、感情を刺激されやすいからだ。」  広瀬の説明はものすごく分かりやすく簡単に終わった。 「そういえば、昨日、日野の部屋泊まったんだって?災難だなー転入直後から。」 「災難?」 確かにあれは災難だったが、俺の思っている災難とは少しだけ違っているようだ。 「あいつ幼稚舎からいた最初のモンスターチルドレンなんだよね。能力をコントロールできるようになったのも中等部になってからで、一番強力で、学校の中でも、モンスター出したりして、すげー怖かったの。相当己から殻作ってるような奴だし、誰とも関わろうとしないしな・・。」 誰にでもそういう態度取るやつなのか・・。 校内チャイムがなりだして生徒が次々と席に戻る。 「早坂、次の放課で校内案内するよ、じゃな。」 そう言うと広瀬も自分の席に戻っていった。 次は国語の授業だった。  俺は、普通の中学生として生きてた時の国語の授業を思い出していた。
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