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と俺が言うと、
「たしかにな」
広瀬は笑いながら言った。
それから、広瀬といろんなことを話して、放課後になった。
「あの2人は手ごわいぞー。覚悟しておけよ。」
あの2人とは由良さんと筒井さんの事だろう。
約束の放課後、体育館へ行くことにした。
体育館は渡り廊下を通って西側にある。
俺は体育館へ着くと扉をゆっくりと開けてみた。
そこは柔道部というよりか、それぞれがいろんな格闘技をしている、そんな風景だった。
あるものは空手を習い、あるものは護身術を学び、いや、しかし本当に柔道をしているものもいたのだけれども、そこは柔道部の名前をつける意味が分からない、そんな部活動であった。
「これなら異種格闘技戦も出来るぞ・・・。」
おれは呆れてつぶやいた。
「お、早坂君いらっしゃい。」
丁度、空手を教えていた由良先輩がこちらに気づき手を振った。
由良先輩はこちらまで来て、
「ようこそ柔道部へ。まあ柔道だけ教えてるわけではないのですが、提出する為に一応柔道部という名称を付けたのだよ。好きな時にきて、好きな時に帰っていいから、良かったら入らない?」
由良先輩は、ラフな口調で笑いながら言った。
「名前だけ・・。名前だけ登録しておいてください。また今度きます。」
そう言って、暇になったらお世話になろうと思った。
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