第1章

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「では」といいながら、自分の部屋にでも帰ろうか。そんな感じで歩き出した・ だがしかし自分の部屋=日野の部屋、となっている現状を思いだし、新しい部屋が確保されているかどうか、担任の間宮先生に聞きに行こうと考え、職員室へ向かうことにした。 軽くノックをしてから「失礼しまーす。」と言いながら職員室に入る。 そしたら間宮先生がいてこちらにかけてきた。 「ホントにごめんなさい。あなたには部屋の説明もしなければならなかったしそれと・・」 ここの学生が皆している腕輪を差し出された。 「これ、ポイント測定器よ。耐熱仕様防水加工つき。はめたらはずれないけどそこまで不便じゃないわ。つけてね。」 以外に細く作られていて、触り心地も悪くない。そして重くもない。結構デザインも良くできている。 俺は左手に付けることにした。 カチッと音がして、はまったことが確認された。ちょっと取ろうと測定器をはずそうとしたが俺の力では外れなかった。 間宮先生は、職員室の中から冊子みたいなのを何冊も持ってきた。重そうなその冊子を間宮先生は軽々と持ち上げて、職員室から出てきた。 「部屋へ案内するわ。来て。」 寮にある、エレベーターを使い俺たちはまず4階に上がった。 男子寮の4階405と書かれた部屋の前に着いた。 「ここが今日から貴方の部屋よ。トイレもお風呂もついてるわ。」 間宮先生はカードキーを取り出すと、部屋の読み込み機械にさし鍵をあけた。 ドアが開くと、夕暮れがとても綺麗に部屋を彩っていた。 ベットは一つみたいだ。家具はあらかた揃っているようだった。
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