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「早坂君は初めてだから最初は見学してて」
細田さんがそう言った。
一番目に飛び降りたのは日野だった。
日野は4回建てのこの建物から飛び降り、ふわっと着陸した。
日野の影から、クレヨンで書いたような恐竜が出てきた。
その恐竜がどんどん他の怪物をむしゃむしゃと食い始めた。
「昔はあの恐竜が抑えられなかったんだから相当怖いよな。まあ高等部から入ったからそんなに良くは知らないけどね」
由良さんが上から見下ろしながら、言った。
「じゃあ僕もそろそろ。」
筒井さんがそう言い、フッと消え、下に瞬間移動したみたいだ。
そしていつもの巨大な猫を出し、鋭い爪で怪物に引っかきながらどんどん怪物を消している。
「皆やる気満々だねー。俺は怪物がもっと出てきてから一気にやるけど。」
「由良さんの怪物ってどんな感じなんですか?」
と俺は質問した。
「まあ、後で見せてあげるよ。俺のはなんていうかキャラがないからねぇ」
由良さんは、そう言いながらあぐらをかきながら下を見ている。
「細田さん、俺もやってみていいですか?」
と俺が言うと
「いってらっしゃい。でも気をつけて。うっかりしてると怪物にやられるわよ。」
細田さんが、そう言ったので、「はいわかりました」と言い、4階の屋上から飛び降りた。そしてフワッっと着地した。
「よーし。がんばるぞ、と。」
段々、皆が眠りについてきたのか、怪物の量が増えてきた。
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