第1章

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 手のひらから小さい炎をだして、それを大きくする。そしてそれを他の怪物にあてつけて燃やす。 それの連続だった。何時間かその連続が続いた。 その瞬間、油断していた。後ろの方に影を見つけた時、覆いこまれる寸前、刀のような物で、その怪物は切られた。 二等分された怪物の前に由良先輩の顔を見つけた。 「大丈夫か?」 由良先輩は手に刀のような物を持って俺を助けてくれた。 「・・・由良さんのおかげで助かりました。由良さんは刀なんですね。」 「刀、そう、・・・実際はおもちゃの刀だったけど、普通の刀に見えて対怪物用にオーラ貼ってるからよく切れるんだ。」 「かっこいいなぁ・・・。」 俺はつい刀に見とれてしまった。そうしたら 「由良!早坂!サボってんじゃねーよ」 日野の声だった。 「珍しく喋ったな。」 由良先輩は言った。 「やっぱ珍しいんだ・・」 よほど珍しい事なんだろうな。多分だけどな。 俺たちは、2時半まで狩り、それで怪物たちはでてこなくなった。 「今日は終了―。皆上がってきてー。」 沙穂さんがそう言うと、全員感覚が鋭いのか、沙穂さんの声が聴こえていて一瞬で4階まで上がってきた。一人一人慣れたようにバーコードに腕輪をかざして背伸びしながら帰っていった。 「特待生Aはこの仕事をやったら、次の日寝坊してもOKなのよ、はい、腕輪をかざして。」
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