2人が本棚に入れています
本棚に追加
手のひらから小さい炎をだして、それを大きくする。そしてそれを他の怪物にあてつけて燃やす。
それの連続だった。何時間かその連続が続いた。
その瞬間、油断していた。後ろの方に影を見つけた時、覆いこまれる寸前、刀のような物で、その怪物は切られた。
二等分された怪物の前に由良先輩の顔を見つけた。
「大丈夫か?」
由良先輩は手に刀のような物を持って俺を助けてくれた。
「・・・由良さんのおかげで助かりました。由良さんは刀なんですね。」
「刀、そう、・・・実際はおもちゃの刀だったけど、普通の刀に見えて対怪物用にオーラ貼ってるからよく切れるんだ。」
「かっこいいなぁ・・・。」
俺はつい刀に見とれてしまった。そうしたら
「由良!早坂!サボってんじゃねーよ」
日野の声だった。
「珍しく喋ったな。」
由良先輩は言った。
「やっぱ珍しいんだ・・」
よほど珍しい事なんだろうな。多分だけどな。
俺たちは、2時半まで狩り、それで怪物たちはでてこなくなった。
「今日は終了―。皆上がってきてー。」
沙穂さんがそう言うと、全員感覚が鋭いのか、沙穂さんの声が聴こえていて一瞬で4階まで上がってきた。一人一人慣れたようにバーコードに腕輪をかざして背伸びしながら帰っていった。
「特待生Aはこの仕事をやったら、次の日寝坊してもOKなのよ、はい、腕輪をかざして。」
最初のコメントを投稿しよう!