第1章

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翌日、顔を洗い、制服に着替え、歯磨きをして、時計を見た。 「10時30分かぁ・・・学食空いてるかな・・・。」 学食へ行くと学食のおばちゃんがいた。 「昨日は仕事かね?A定食B定食どちらがいい?」 定食は、A定食がご飯もので、B定食がパン物であった。 「B定食でお願いします。」  「はいよ、ちょっとまってね。」  学食はいつものように明るくライトが光ってはいなかった。 暗めの食堂で俺はおばちゃんから学食をもらうと机に定食を起き、食べながら、そういえば教科書もらっておかないと、と思った。 昨日は日野の反対側にいるクラスメイトに見せてもらっていたから大丈夫だったけど、何度も見せさせてもらう訳にはいかない。 取り敢えず、飯を食い終わったので食べたものをおぼんごと、食堂のおばちゃんに持っていった。 「ご馳走様です」 と丁寧に言っておばちゃんに渡した。 「ありがとう」 とにこっと笑うおばちゃんに少し癒されて、食堂から職員室へ向かった。 会いたいな宮野に・・。もうすぐクリスマスだ。なんてこと考えてたら、ピアノの曲が聞こえてきた。 ドビュッシーの月の光・・。音楽室かな。 教科書をとりに行くのを一旦やめて、音楽室に行ってみることにした。 なんて心に響く音だろう。 誰が音を鳴らしているのだろう。
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