第1章

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「カウンセリング今日空いているかな?」 豊永先生が自室まできて、聴きに来てくれた。 「はい、大丈夫です。」 「じゃあカウンセリングルームまでついてきて。」 「はいわかりました。」 カウンセリングルームまで行くためには結構時間があった。 なのですこし質問しようと思った。 「カウンセリングって一体どうゆうことをやるのですか?」 「あんまり気にすることないよ。話したいこと話して質問に答える。俺と楽しくおしゃべりしてくれればいいよ。」 俺たちはカウンセリングルームまで、たどり着いた。 中に入ると白い壁紙の小さい部屋だった。 「そこの椅子に座って。お茶とクッキーとってくるから。」と言われた。 俺は白いテーブルの白い椅子にもたれかけながら座った。 「はい、どうぞ。クッキーは遠慮せずに食べてね。」 と、クッキーとお茶を机の上に置き、豊永さんも椅子にすわった。 「昔はね、ここにも僕みたいなカウンセラーやら心理研究者がわんさか興味本位で来てたんだけども、皆逃げ帰って、で、僕みたいなちゃらんぽらんな人間が残ったのさ。」 お茶を飲みながら豊永の話を聞いていた。お茶は渋みがありとてもおいしかった。 「はあ・・。」 「君は外の世界を知ってきた人間だ。中学3年生まで各地を転々としながら暮らしてきたわけで、割と自由に生きてこれたんじゃないかな。」 「そうですね・・。」
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