2人が本棚に入れています
本棚に追加
「カウンセリング今日空いているかな?」
豊永先生が自室まできて、聴きに来てくれた。
「はい、大丈夫です。」
「じゃあカウンセリングルームまでついてきて。」
「はいわかりました。」
カウンセリングルームまで行くためには結構時間があった。
なのですこし質問しようと思った。
「カウンセリングって一体どうゆうことをやるのですか?」
「あんまり気にすることないよ。話したいこと話して質問に答える。俺と楽しくおしゃべりしてくれればいいよ。」
俺たちはカウンセリングルームまで、たどり着いた。
中に入ると白い壁紙の小さい部屋だった。
「そこの椅子に座って。お茶とクッキーとってくるから。」と言われた。
俺は白いテーブルの白い椅子にもたれかけながら座った。
「はい、どうぞ。クッキーは遠慮せずに食べてね。」
と、クッキーとお茶を机の上に置き、豊永さんも椅子にすわった。
「昔はね、ここにも僕みたいなカウンセラーやら心理研究者がわんさか興味本位で来てたんだけども、皆逃げ帰って、で、僕みたいなちゃらんぽらんな人間が残ったのさ。」
お茶を飲みながら豊永の話を聞いていた。お茶は渋みがありとてもおいしかった。
「はあ・・。」
「君は外の世界を知ってきた人間だ。中学3年生まで各地を転々としながら暮らしてきたわけで、割と自由に生きてこれたんじゃないかな。」
「そうですね・・。」
最初のコメントを投稿しよう!