第1章

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お母様 ふと我に返るまで想っておりました。 お母様 私何もないけれど 以前おっしゃれられることがありましたね。 私はお母様と繋がっておりますことを。 僕は今日で七歳。 僕は石段によじ登って大きな青いそらをなでながら 膝に手をおく。 そう、続いてゆく景色。どうかこの景色がかわりませんように。 おじぎ草のみたいにこうべを垂れて。
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