第1章

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お母様、僕は気づいたんだ、貴方に失っているもの。だから、小さな僕にしか持っていない宝物で、お母様を助けるよ。 僕は男の子。お母様は僕を産むためのお母様。僕には永遠に続く白い清らかなものしかわからない。 お母様は?お母様は、綺麗なお腹を持っているけれど、白さは僕には負けちゃうね。僕は生まれたばかりの男の子だから。白い永遠なるもの。僕はいつか消えるその時まで、その後も、ずっとずっとこの景色を覚えていたい。 だから男の子って強いのかな。 改めて我に返る。
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