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渉と麻希は、あたし達が付き合い始めたすぐあとに、その流れに乗るかのように付き合うようになった。
麻希からの告白に渉がOKしたんだけれど、渉はあまりこういうことを話したがらない。
もともと女遊びが激しかった渉だから、照れているのかな。
「悠亜は?」
「ん?」
「この一週間、どうしてんの?」
「バイトかな」
「ふーん」
ほら、また。
訊いてきたわりには素っ気ない。
そしてまた無言。
こういうところはほんとにつかめないや。
「じゃあ、またね」
「おー」
お釣りとドリンクの入った袋を受けとると、そのままコンビニを出た。
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