第1章

6/31
前へ
/175ページ
次へ
「………」 桂さんが無言のまま立ち尽くしていたので、私は恥ずかしさをごまかす様に、 「こ、このボウル使って良いですか?」 とキッチン台に置いてあるボウルに手を伸ばした。 『やっぱり似合ってないのかな?あーん。こんなことなら持って来なければよかった…。』 そんなことを考えていたら、伸ばした手を掴まれた。 「はぁ~~~。」 桂さんの深いため息。 『そんなため息をつくほど?!』 先ほどとは別の意味でドキドキしながら、桂さんに視線を送ろうと顔を向けると、目の前に桂さんの胸が現れた。
/175ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加