第2章 明日の見えない日々

1/3
前へ
/20ページ
次へ

第2章 明日の見えない日々

彼女は楽しかった中学校生活を終えた。 彼女はみんなとは違う私立の学校に行くことになった。 せっかく部活で仲良くなって励まし合った友達ともお別れ…。 また明日学校があるんじゃないの? 彼女の心は変わっていなかった…。 高校に入っても。 高校一年生の前半、 中学校が良すぎたため、高校へのギャップが大きかった。 高校ではいつも中学校のことを思い出して泣いていた…。 そのたびに 「どうしたん?私なんかした?」 と聞いてくる友達がいた。 彼女はきまっていつも 「なんでもないよ。」 と泣きながら答えた。 泣く度に 「過去に戻りたい…。私の未来の生活はどうなるの?」 彼女は明日への希望がもてなくなっていた。 彼女の母親が発言した。 「過去にすがっていても未来は変わらない。今を大切に一歩一歩踏みしめていくことが大切なんじゃない?」 確かにそうだ。 彼女は過去の自分にただすがっていただけなのだ。 それからの彼女は少し明るかった。 彼女は決心した 「自分の人生は自分で切り開いて行くんだ。誰がなんと言おうと振り回される事なく人生を歩むんだ。」 と。 現実はそうはなかなかいかなかった…。 「障害の壁」 彼女はこれを気にして前を向けずにいた。 毎日、毎日、悩みつづけた。 それから一年が経ったある日、彼女はある男の子にこう言われた。 「別に何も悩む必要なんか無いよ」 「もうちょっと自分に自信を持って!」 彼女は微笑んだ 「嬉しかった。私の居場所ができた気がして。」 明るい未来が見えた気がした。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加