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クゥ「いないもん……」
顔を俯かせ泣きそうな声で言う。
地雷踏んだ…?
クゥ「わたし、おやいないもん……ずっとひとりだもん……ふぇ…えぇぇぇぇぇん…」
……………。
多分クゥを残して先に逝ってしまったんだな。
んだよゼウス、クゥは迷子でもはぐれでもねぇ
クゥはずっと1人で孤独に居たんじゃねぇか。
あの森で俺に会えてなかったらまだ1人だったんだな、そんな俺を親と呼ぶんだ。
応えてやらねぇとな!
タクト「クゥ!」
クゥ「グスッ……?」
鼻を啜り泣き顔で俺を見る。
タクト「お前も、ククルと同様正式に俺の娘だ!」
クゥ「!!
うぅ……グスッ……えぇぇぇぇぇん、パパーーーー!」
泣きながら俺の抱き付いてくる、そんなクゥの頭を撫でてやる。
それを見ていたククルもその小さな手でクゥの頭を撫でた。
ククル「……こ…」
いいこいいこと言っているようだ、さすが俺の娘
お前もいい子だよ。
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