遡り

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刹那「そんなに謙遜しないで、助かったのは私なのだから お礼を言うのは常識でしょ?」 そうそう、いい忘れてたがこの人の性格は言ってしまえばクールって奴だ。 だからと言って無表情や無口であるクーデレとは違う。 タクト「はぁ…そうっすか、なら受け取っておきます」 刹那「えぇ、ありがとう」 ニコッと微笑んだその表情は眩しかった、これが女性主人公の微笑みか。 これはやっぱり主人公である沢渡とお似合いだな。 タクト「まぁ兎に角助かって良かったッスね、では俺は帰るので沢渡にでも送ってもらってください」 健「えっ!?」 おいおい驚くなよ沢渡、せっかくチャンスをやろうと思ってんのによ 惚れたなら今のうちだぜ、滅多に無い機会だからな。 しかし会長は予期せぬ言葉を言ってきた。 刹那「あら、どうして?」 ……………へっ? タクト「…なんすか?」 刹那「せっかくなのだからあなたも一緒に帰りましょ?」
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