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「そう……だからこそ上位クラスを担当するはずのミュウが、不釣り合いなZ組なんかに当てられちゃったの」
「二度と俺らを同じ方法で進級させないように、か」
「そういうことなの」
学校側の対処策は、そこにあった。
「一度の失態ならまだしも、これ以上同じことが続くようであれば、長い歴史を持つこの学校の基盤が崩壊する危機もありうるの。それを防ぐためには、二度と謀反を許容しないよう、お前らに最強の担任教師を当て、同じことを考える生徒をごく潰す……それが教職員全員で出した学校の答えなの」
「しかしそれに当てられたのが学内二位って、随分大層な過大評価じゃないすか。逆になんで一位じゃないのか不思議なんすけど」
「それはこれから教えてあげるの……」
意味深なことを言うミュウは、ずびしと指を指し、三人を鋭く睨み付け、宣戦布告した。
「とにかく、お前ら三人……今年は進級出来ないと思えなの」
……かくして、教師と馬鹿三人組の、一年に渡る壮大な戦いが始まったのだった。
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