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「どゆことにゃ?にゃんで担任を倒すのがそんにゃに問題ににゃるのにゃ?」
単純馬鹿のニャガは、学校側の複雑な事情を理解することは出来ないようだ。
「……クラスの担任は、学校の看板を背負ったも同然の存在……それを生徒が征するというのは、どう考えても異常事態なの。そこまではわかるの?」
「つっても、それを学校側も容認してたじゃないすか。あるいはその可能性もあったってのに、いざ事が起きてからこれっても、俺らが文句言われる筋合いもねえっすよ」
ぶーたれるベロスに、ミュウはこれみよがしなため息をついた。
「だから、そもそもそんなことを考えるバカな生徒は今まで一度もいなかったし、まさかそれを実現するほど馬鹿正直に頑張る生徒だっていなかったの!要は馬鹿がバカな真似さえしなきゃよかったの!馬鹿二乗なの!バカバカ!」
もはやただの八つ当たりである。
ネアルはわかっていない馬鹿二人のために、要点をまとめた。
「つまり、教師の威厳と学校の尊厳に傷を付けたことが嫌なんだろ。俺らが勝てちゃったことで下剋上が成立して、その結果教師が軽んじられて、生徒がつけあがったり、俺たちと同じ馬鹿をやらかす生徒が出たりするのを危惧してんだよ」
「ああ」
「にゃるほど」
今度はバカでもわかったようだ。
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