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プロローグ
かつて、古に滅びを司る神がいた。
名は『ルヘイル』
ルヘイルは全ては滅びるために生まれ、滅びた後が真の姿という考えを持っていた。
それ故に、命を宿したものが現れては滅ぼしていった。
しかし、それは歪んだ行動だと他の神々に咎められる。
その結果、力をより持っていたルヘイルは神々を滅ぼすために破壊の力を行使した。
神間戦争は何億年も続いた。
ルヘイルは疲弊することなく、ほとんどの神の存在を消滅させることに成功。
しかし、ふと思ったのだろう。
自分が滅びるのはいつなのかと。
滅びた後が真ならば、それは自分が存在していることによって矛盾してしまう。
しかし、自分が消えてしまえば、他の生命を滅することができなくなる。
そして、考えた挙句にルヘイルはその膨大な力を使って、全世界に呪いをかけた。
その内容は生きとし生けるものは、時間によって肉体を滅ぼされるものであった。
全ての命は、エナジーを体に内包され時の経過によって減っていく。
減り無くなってしまった、『もの』は無に帰る。
それが寿命と呼ばれるのは後の事であった。
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