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この時の私の心臓、壊れちゃうんじゃないかってほど、ドキドキしていた。
どんな角度で待っていたらいいの?
目はずっと瞑っているの?
鼻息ってかかったら嫌だよね?!
なんて、たくさんのコトを思いながら深谷君を待った。
もう少しで唇同士が触れ合う…という瞬間に、勢いよく開いた部屋のドア。
「ちょっと、大和!!」
「よいしょっとぉ!!!」
変な掛け声ですぐさま立ち上がった深谷君。
私と言えば驚いて目は開きっぱなしで、キスを待った体勢のまま、固まっていた。
深谷君の部屋に入ってきたのは、深谷君のお姉さんだった。
「…….…あんた、今何しようとしてたの?」
「見ての通り、勉強だよ、勉強!」
主張する割には全然出来てないよ?深谷君…
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