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聞けば聞くほど、私も恥ずかしいよりも嬉しさの方が勝ってくる。
気付けば、手を繋ぐことも恥ずかしくなくなっていた。
恥ずかしいよりも、もっともっと繋ぎたい...近寄りたいって思っていた。
「着いた。俺ん家」
圭君の家は、今風の真っ白な外壁の三階建ての一軒家だった。
いいな、私の家は三世帯同居の大家族だから広いお家は羨ましい。
家の綺麗さに見惚れていた私に圭君が一言。
「今は親いるから何もしねーけど...」
「えっ?う、うん」
私の耳元に顔を寄せてきてこう囁いた。
「次は喰っちまうから、香織のこと」
なんてことを宣言されちゃった私。
有限実行で猪突猛進な猪みたいな彼氏。
ちゃっかり宣言通りにクリスマスが迫った私の誕生日の日、おいしく召し上がっていただきました。
それはそれは、私が望んでいた甘い言葉のトッピングも一緒に......
end
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