深谷君と緑ちゃん。初めての…

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「どうした?」 赤くなってる顔に気付かれたくなくて下を向いていると、深谷君が私の顔を覗き込んできた。 その距離、約10センチ… ち、ち、 「近い…! 深谷君、近いよ…」 「はっ?あっ、わ、悪りぃ?」 何を今更って思ってるんだと思う。 だって、頬やオデコにキスする時はもっと近寄ったりしてるし… 意識しちゃう私が悪いんだけど… 「深谷君、ちゃんとやろ…? じゃなきゃ、私、来た意味ないよ?」 「………いや、別に… 意味なくは、ないけど」 「えっ?」 頭をガリガリとかいている深谷君は、私以上に顔が赤くなってるっぽい。 はぁ…っとため息ついたら、私の方を恥ずかしそうに向いた。
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