962人が本棚に入れています
本棚に追加
「どうした?」
赤くなってる顔に気付かれたくなくて下を向いていると、深谷君が私の顔を覗き込んできた。
その距離、約10センチ…
ち、ち、
「近い…!
深谷君、近いよ…」
「はっ?あっ、わ、悪りぃ?」
何を今更って思ってるんだと思う。
だって、頬やオデコにキスする時はもっと近寄ったりしてるし…
意識しちゃう私が悪いんだけど…
「深谷君、ちゃんとやろ…?
じゃなきゃ、私、来た意味ないよ?」
「………いや、別に…
意味なくは、ないけど」
「えっ?」
頭をガリガリとかいている深谷君は、私以上に顔が赤くなってるっぽい。
はぁ…っとため息ついたら、私の方を恥ずかしそうに向いた。
最初のコメントを投稿しよう!