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じっと見つめられる瞳。
こんなに見つめられちゃったら緊張しちゃう。
でも、深谷君の方が緊張してる?
「深瀬…」
「は、はい…」
「俺達、付き合ってもう一ヶ月は経つよな?」
「……はい…」
「そろそろ、本物のキス、していいか?」
…………本物のキス!!
それ何?って聞くほど、私も子どもじゃない。
いつもしてるようなお子様なキスじゃなくて、ちゃんとした…
大人のキスだ。
深谷君の目は真剣そのもの。
私だって真剣に深谷君のことが好きだから、断る理由なんてない。
私は小さく頷いた後、静かに目を閉じて深谷君の次の行動を待った。
深谷君は私の方に向きを変えて、両肩に優しく手を置いた後、ゆっくりと私に顔を近付けて来た。
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