第八話 笑顔の行方

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アキと林が企画書を見終わったのは、すでに三時を過ぎていた。 アキは慌ててデスクに戻り、残りの仕事に取り掛かる。 ”遅くても、六時半には終わらせなくちゃ” そう自分に言い聞かせながら、アキは必死に書類を作る。 そんなアキの姿を見ていた林は、こんな風に思っていた。 ”星川は、やっぱり企画部が一番合ってるんだよな。 このままだと、星川の企画の才能が消えてしまうかも知れない” 誰もが認める、アキの企画の腕。 林はそんな事を考える毎日だった。 時間はあっと言う間に過ぎ、社員達が帰り始めていた。 パソコンをにらみながら、お疲れ様でしたと声を掛けるアキ。
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