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アキと林が企画書を見終わったのは、すでに三時を過ぎていた。
アキは慌ててデスクに戻り、残りの仕事に取り掛かる。
”遅くても、六時半には終わらせなくちゃ”
そう自分に言い聞かせながら、アキは必死に書類を作る。
そんなアキの姿を見ていた林は、こんな風に思っていた。
”星川は、やっぱり企画部が一番合ってるんだよな。
このままだと、星川の企画の才能が消えてしまうかも知れない”
誰もが認める、アキの企画の腕。
林はそんな事を考える毎日だった。
時間はあっと言う間に過ぎ、社員達が帰り始めていた。
パソコンをにらみながら、お疲れ様でしたと声を掛けるアキ。
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