第八話 笑顔の行方

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古田は分かっていた。 アキが何の話をしたいのか。 いい話が聞ければ嬉しいと、古田は心から思っていた。 「分かった、明日安らぎで」 古田のメールを見ながら、アキは思い出していた。 あの悪夢の様な時間を…。 自分が古田を苦しめ、傷つけていた。 それでも古田は、本当の自分を隠し、アキの求める男になろうと努力していた。 そんな古田の苦しみを分からずに、アキは古田を裏切った。 その結果、あんな事になってしまった…。 古田は何度も何度もアキに謝った。 アキは古田を責めることなど出来なかった。 全て、自分の蒔いた種なのだから。 アキは古田を許し、古田もアキを許した。 そして、二人は分かり合った。
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