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アキが会社に着いたのは、八時少し前。
席に着き、一分ほど目を閉じて、神経を集中させ、アキは仕事に取り掛かった。
仕事中は桜田の事は考えない。
そうしなければ、きっと周りに何かを感じ取られてしまう。
二人の事は秘密にしなければならない。
社長の耳に入れば、きっとこの関係は終わってしまうから…。
でも、ゆい、古田、京田には話すつもりでいた。
三人の事は信用しているから。
最初はゆいに話すべきなのだろうが、今回は最初に古田に話をする。
ゆいも桜田に話してくれている事は知っているし、桜田にはゆいの思いが伝わっていることも分かっている。
だが、アキは裏切ってもなお、アキのために話してくれた古田に最初に話がしたいのだ。
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