第八話 笑顔の行方

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アキが入社して三年間、企画部での仕事は、アキに力をくれた。 数々の賞を受賞し、そのたびに自信へとつながり、人に認められる喜びを知って、自分の居場所が見つかったと思った。 『あの頃は、ただ必死で仕事をしてました。 何を目指していた訳でもなく、ただ必死に』 アキの輝かしい業績。 「それでいいんじゃないか。 人間は欲を持ったら、その欲のために仕事をする様になる。 そうなると、仕事は楽しいとは思えない。 それに、結果を出しても喜びも少ない。 星川の様にただ必死でと言う奴は、結果を出した時に、もの凄い成長を見せるんだ。 そして、結果を出すたびに、仕事が楽しくてたまらなくなる。 それでいいんだ、それで…」 何となく分かる気がした…。
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