大人のパーカーを被った夢見る少女

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その態度に京介も私の腰から手を離す…けど。 「京介……」 「手は離しただろ?」 「あのね……」 私と京介の距離は近いまま……本当に手だけ離しましたって感じ。 「……まぁ、奥村の奈々ちゃんへの気持ちはいつもと違うってのは、ここ暫くで解った」 「…………?」 「今までは俺の事なんて眼中無かったのに敵意剥き出しの狼みたいだったからね」 蛍人さんは首を傾げる私に話してくれる 「だって奈々が……」 私? 「奥村、俺奈々ちゃんに告白したんだよ」 「告白!?」 「そう、告白」 京介が驚いた顔で私を見てる やっぱり知らなかったのか……と言うか人だかりが出来てて居心地悪い 「奈々、櫻井が告白って本当?」 「ちょ……落ち着いてよ!」
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