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離れてた手が再度強く腰を掴んで引寄せられる
もうっ……蛍人さんの馬鹿……!
「そう、告白されて振られちゃったの」
「え?」
「はぁ……お前本当に直下型だな、奈々ちゃんが苦しそうだろ?まぁ、俺のせいでも有るけどさ……直接断られたわけじゃないけど……奈々ちゃんはちゃんと言いに来てくれたんだよね?」
少し屈んで私に目線を合わせて優しく言ってくれる
…ごめんなさい、さっきは馬鹿呼ばわりしちゃって……。
「あの……」
「妹から散々言われたけど…それとも気が変わって付き合ってくれるって話だった?」
「それは……ごめんなさい」
京介の服をギュッと握る
こんな状態でも、私の事を考えて敢えて『自分が振られた』って話してくれる蛍人さん
自分のせいで私の恋が拗れないように…
単純馬鹿な京介とは違う大人な人で、私の初恋に似てる蛍人さん
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