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蛍人さん……
『誰と付き合うか決めるのは奈々ちゃん』
はぁ……蛍人さんは京介が私に告白したなんて知らないと思うけど…感が良いな
私が京介を好きな事も伏せて話してくれてたし……
「奈々」
本当に……好い人。
諦めないとか言われたのも本気なのか優しさなのかわからないけど……
「奈々……いつまで櫻井見てるんだよ」
「え?」
「もう見えないのに…そんなに気になるのかよ……」
「…………」
気になるわよ、初恋の男の子に似てて性格も完璧なんだから
なのに私は……
「何だよ?」
「何でもっ……取り合えず離してよ、それから場所移動するわよ?いい?」
私の強い口調に京介が私の体を離した
その反対に今度は私が京介の手を取って歩き出す
人だかりが道を開けてくれる
私の顔、そんなに恐いかしら?
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