大人のパーカーを被った夢見る少女

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「ふーん……」 「奈々、直ぐに答えは出さないでいい……櫻井の事気になるかも知れないけど、今の俺じゃ信用出来ねーだろ?」 「ねぇ、何で暫く迎え来なかったの?」 隣に座ってるのが辛くなかったのか立ち上がって私の目の前に屈む京介 「……怖かったから」 「…………」 「拒否されてるのも凹んだけど自業自得だし、ソッコーで振られると思うと行けなかった」 「迎えに来る事は京介が言い出したって本当?」 姉を信じて無いわけじゃないけど聞けなかったの口から聞きたかった 「奈々の?……あぁ、俺学校近いしさ、何か有ったら心配だったから」 「そんなに遠くないのに?」 「大通りとかあるし……とにかく心配だったんだよ……凄く。それが恋愛的な好きだって気付いてなかった…いや、気付かない様にしてたのかもな」
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