大人のパーカーを被った夢見る少女

31/34
前へ
/373ページ
次へ
「今まで通りなんでしょ?私の……か弱い腕が折れちゃうじゃない」 「…………」 「何よ?」 立ち上がって軽くジーパンを叩いて私を見つめてくる京介 うぅ……照れてるの……バレたかな? でも、あぁでもしないと…心臓が… 「別に……か弱い腕が折れたら責任取るよ、前も言ったけど」 「……っ……」 「今まで通りとは言ったけど…何もしないとは言ってないから」 再び近付いて私の額と、頬にキスをした 「き……京介っ!」 立ち上がった私を抱き締めて 「全部責任取るから…ゆっくり付き合おう?」 「…………」 「本当は口にしたいけど、奈々のファーストキスは今度のデートの時にする」 「なっ……ちっともゆっくりじゃないわ!」 忘れてた…こいつは単純馬鹿で直球人間だった
/373ページ

最初のコメントを投稿しよう!

89人が本棚に入れています
本棚に追加