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俺の横には士。真ん前には夏海さん、その隣には美穂が座る。まるで少人数の合コンである。 「ひ、光 夏海です、どうも」 「呼道 勇騎です…よろしくお願いします」 「白羽 美穂です、私がいていいのか分からないですけど、よろしくお願いします!」 「…さて、本題に入ろうか。お前ら、ホントはどうしてたんだ?」 先程の経緯を俺の口から手短に話す。美穂も初耳のため、目をしばたかせずに聞いていた。 「なるほどね、お前らの世界のジュエルを売り捌いてた奴が敵だった、ってだけでは片付かなさそうだな」 「…ああ、だがあいつと戦えば、いまの俺じゃ勝てない。それが現実だ」 「…なら、コイツをお前にくれてやる。多分だが、お前のための力だ」 そう言って士がテーブルに置いたのは、ジュエルにすこしばかりゴテゴテしたものがついたモノだった。 「…これは?」 「…少し前、俺もそのジュエルの売人に会ってな…そいつから掠め取った」 「ちょ!?」 「士くん!泥棒はいけないですよ!」 「お前だってケータッチを泥棒したことあっただろうが」 「あ、あれは士くんがピンチだったからッ!」 栓のない言い争い勃発。 男女の言い争いなんぞに免疫のない俺らが止めることなど出来ないわけで…。
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