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従姉様をタバカッタ罪で、浩二の左頬にグーパンチをお見舞いしたあと、
じんじんと痛む右手を撫で撫でしながら、
『それって、ごちゃごちゃ小難しいことをしないで、そのまま私に言えばそれで用は済んだんじゃないの?』と、
私がそう言うと、浩二は涙目で左頬を押さえつつ、
「お前が、『はいそうですか。じゃあ、喜んで伊藤君にアタックします』なんて言うタマか? 意固地になって、絶対そんなことはしないっ! って言い張るだけだろう!?」
と、断言しくさった。
そんなことはない!
と、……きっぱり否定できない自分が、私は、少しばかり悲しい。
「それに……」
「なによ?」
まだ、何か隠しているんじゃないでしょうねっ!?
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