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明久side
目を覚ましたら目の前に雄二がいた
心配そうな顔で僕を見てる
そんな雄二を見ていたら急に胸が苦しくなった
そうか・・・・・・僕は・・・・・・4人が好きなんじゃない
雄二が好きになったんだ
そう確信したら思わず雄二の手を握っていた
雄二「アキ・・・・・・?」
不思議そうに見てる雄二
けどこの気持ちを伝えるか迷った
そう雄二には霧島さんという立派な婚約者がいることを
この人が好きなのは霧島さんだ
明久「ごめん、もう大丈夫だから」
そう言って笑う
ちゃんと笑えているかどうかわからなかった
けど雄二は単純なのか嬉しそうに微笑んだのだ
明久「僕もう動けるから、帰りなよ。霧島さんに黙ってここに来たんでしょ?」
手を離してから我ながららしくないことを口にした
そして雄二は渋々帰っていったのだった
帰ったのを確認したら涙が溢れてきた
明久「雄二・・・・・・雄二ぃ・・・・・・」
誰もいない自分の部屋
愛しい君の名を何度も布団をかぶって泣きながら呼ぶ
聞こえない。そう願って
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