風邪と自覚と残された想い

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坂本side 雄二「は?」 叫び終えた頃に聞こえた翔子の声 今なんて言った・・・・・・? 俺の気持ちに応える・・・・・・? あの翔子が・・・・・・? 翔子「今まで、吉井のこと、女の子として扱っていたのは知っていた。けどね・・・・・・私は認めたくなかったのかもしれない」 何を、言ってるんだ? 翔子「確かに私の夢は雄二のお嫁さん。けど、今雄二が泣くのは見ていられない。だから・・・・・・・これ」 そう翔子が差し出したのは俺たちの言った如月グランドパークのプレミアチケットの予備だった 雄二「それ・・・・・・お前が大切に取ってあった予備のチケットじゃねぇか」 翔子にしては驚きな行動だった 結婚式を挙げるんだとかでとってある予備のチケットを俺に差し出している 翔子「これを吉井と使って欲しい」 雄二「!!」 その瞬間驚きを隠しきれなかった ウェディング体験ができるチケットをアキと使え。 そう言ったのだ 理解ができずにぽかんとしてる俺に翔子は続ける 翔子「これを使って吉井に気持ちを伝えて・・・・・・・私のことはいいから」 雄二「翔子・・・・・・けど、俺はお前の・・・・・・」 翔子「夫。そういったけど・・・・・・今のままじゃ吉井も雄二も見ていられない・・・・・・だから、吉井とデートしてきてほしい」 はっきりデートといったあの浮気は許さないと言っていた翔子が・・・・・・ ほかの女なんか見れば目潰ししていた翔子が一緒になって涙を流していた 翔子「私、雄二が好き・・・・・・大好き。それは変わらない・・・・・・けど、私はそんな雄二を見ていられない。この気持ちはちゃんとしまっておく。大丈夫。思いが伝わらなかったら私がアピールするから覚悟して」 驚愕してる俺にそれとと付け加える 翔子「これで婚約は破棄」 そう言って燃やしたのは何枚もある俺達の婚姻届 そうか俺は・・・・・・・ ちゃんとアキの元に行けると確信したのは次の日の朝 目を覚ましたら翔子がいなかったからだった
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