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明久side
風邪を完治してその翌日僕は朝から屋上にいた
そこには姫路さんや美波がいた
明久「ごめん。二人に無理して来てもらって」
瑞希「いえ、それより明久君」
美波「ウチ達に何か用?」
明久「用という用は・・・・・・二人に聞いてもらいたいんだ」
美波「聞いて、貰いたいこと?」
瑞希「なんですか?」
そうこの二人には伝えなくちゃいけない思い
明久「僕は、このまま女の子でいることにした」
そう告げた途端二人共ショックを受けた顔だった
瑞希「そんな・・・・・・どうしてですか、明久君・・・・・・」
美波「ウチらはアキのことを思ってたのに!!」
明久「それば男としての僕、でしょ?」
そう言うとうっ・・・・・・と声を出す。図星なんだろう
明久「僕が女の子になってから数ヶ月、僕はね4人に助けられてばかりだった。そして昨日、ようやく女の子としてやっと一人に答えを出せたんだ」
必死になって答えを出したと言ったら黙って二人は僕の話に耳を傾けてくれた
明久「僕は、昨日知恵熱を出したんだ。秀吉、ムッツリーニ、雄二、久保くん。4人に対しての気持ちが平等になったんだ・・・・・・けどね・・・・・・昨日完治してようやく分かったんだ・・・・・・好きな人が」
そう告げると二人は膝をつく
明久「これは女の子として、吉井アキとして生まれた感情。この気持ちはあの人に伝えないといけないんだ・・・・・・だからふたりの願いは叶えられない・・・・・・ごめんね」
二人の願い。
それは僕が男に戻ることだった
女の子になりたての頃は不便だから早く男に戻りたいと思ってたけど今は女の子として伝えたい想いがある
かつて悪友とまで思っていたのに今じゃ好きな人
姫路さんや美波は泣きながら教室に戻ったあと近づく後ろから近づく足音
明久「!霧島、さん・・・・・・」
振り返ると僕の思い人の婚約者が立っていた
翔子「吉井・・・・・・私は雄二との婚約を破棄してきた」
明久「ぇ・・・・・・?」
意味がわからなかった
きょとんとしてると霧島さんが口を開けた
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