第三話 とある兄弟と目的と

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「さて、武流、さっき話し通り俺達は今異世界に居る…… まずはこの宝玉をダンジョンコアに押し付けてくれ」 そう言って良平は武流に宝玉を手渡した 「うん、わかった……でもダンジョンコア、痛くない?」 「痛くない……と、思うぞ?………たぶん」 武流は少しびくびくしながらも、ダンジョンコアに受け取った宝玉を押し付ける すると、何の抵抗も無しに宝玉はダンジョンコアに吸い込まれていった…… (ダンジョンコアに異物の進入を確認!確認!駆除開始…… 駆除………… 駆除………… コアに新しい目的を確認…… コアの修正開始…… コアのバージョンアップを確認………… アップデートを開始します……… アップデート…………完了しました… 再起動します) その言葉と同時に、室内は真っ暗になり、何もない空間となっていた…… 「良にぃ、だいじょうぶかな?」 「アポロンが渡してくれたもんだ……大丈夫さ」 そう言いつつも、結構ドキドキの良平であった 「再起動」 何処かしらから、男性の声がきこえた その瞬間、何もない空間は一気に広がり、特撮にでてくる指令室のような部屋に様変わりしていた
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