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…
……
「目が覚めたら、真っ白な空間でした…って」
あれか?あれですか?
所謂、死んだ⇒転生=チートってヤツですか…?
「いや、死んだってのは語弊があるです、御崎良平(ミサキリョウヘイ)さん」
いきなり聞こえた声に後ろを振り向く良平の目の前には、一人の少年が立っていた
「えっと、どちらさん?ってか、語弊って?え?え?」
完全にパニック状態である…
「まずは自己紹介ですね、僕の名前はアポロンと言いますです。」
「アポロンって…あのアポロン?神様の?」
「はいです!オリンポス十二神の一神、太陽神アポロンです!!」
イメージとあまりに違うアポロンの姿と口調に、逆に良平は落ち着きを取り戻していった
「えっと、どゆこと?俺って死んでないの?」
はい!とにこやかに答える
「御崎さんのいる世界の時間は今止めているです
それで、御崎さんに質問です…
今の世界を離れて、ある世界に行って頂きたいのですが…如何です?」
アポロンの言葉に動揺する良平だったが、なんにせよ一番気になる事から質問する事にした
「時間を止めてるってのもびっくりだけど、なんで俺が別の世界に行かなきゃならんの?」
良平の疑問は当然だろう…なにせ一般家庭の一般人なのだ、特別な力も何もない
「……」
アポロンはその質問に答えるのを戸惑っているようにも見えた
そのアポロンをジト眼でみる良平・・・緊迫感の在るような無いような空間である
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