第三話 とある兄弟と目的と

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武流は11才と言う年齢から考えると、このようなシュミレーションゲームなどを良くやっていた為理解が早かった しかし、いざ実行しようと思えばもちろん11歳、つまり子供の恐怖心はあり、決断は兄の良平に委ねるのが多かった まぁ、その兄と言えば前のシートで爆睡しているのだ……… それから数時間、武流はガイアに質問し、それにガイアが答えるという形で過ぎていったのだった 気付けば、ダンジョンが司令室に変化して7時間が立とうとするのであった 良平が起きたのはそれから3時間ほど立った後、いつの間にか司令室には扉が増えており、武流の姿は消えていた 「なぁガイア………武流は何処に行った?」 「マスターはご自分のお部屋にて良平様をお待ちになっております」 「え、そうなん? それで武流は何処にいんだ?」 「良平様から見て、右の白い扉の部屋におられます」 良平は、わかったといってその部屋に向かう 扉を開けると………何故か綺麗なお姉さんが居た 「アノ………どちらさま?」 「あら貴方が良平ね……… 私はヴィヴィアン……湖の精霊よ… よろしくね…」 「あ…あぁ、そうです…… 武流の兄の良平です」 そう言って頬を紅くしながら良平は頭を下げた 「あら、貴方も可愛らしいわね…… 私の事はヴィーって呼んでね、マスターが名付けてくれたから… 今マスターはベッドでおやすみしているわ、食事が出来ているから此方へいらっしゃい」 ヴィーに連れられて良平は隣の部屋に行くと、そこにはテーブルや本棚、生活用品など地球に居た時と同じような部屋が存在していた 「お、ハンバーグ!! そういや腹減ったな………これ食べても良いの?」 「えぇ、マスターが『良にぃが起きたら案内してあげて』って話してたから… どうぞ、召し上がれ」 ひとまずはその言葉に甘えて食事をしながら、ヴィーと良平は談笑を始めるのであった
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