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続木は私の都合も快諾してくれた。
あとは所定の手続きを済ませれば、私は正式に陸上部のマネージャーとなる。
しかし・・・。
「随分勝手な事言ってくれるじゃない?」
背後から声がした。
女の子の声。
そしてその声色は、今ここで交わされた会話の内容に対して苛立ちを湛えている。
「真央、佳乃・・・!!」
どこかで聞いた名前。
背後にいる声の主の方を振り向く。
そこに立っていた彼女は、ひどく腹を立てた形相で続木の事をじっと睨みつけていた。
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