ライバル宣言

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「意外だね。 続木って体は細いじゃない? 陸上部っていうのはなんだか納得できるけど、まさか専門がハンマー投げとはね・・・。」 部の活動場所へと案内してくれる続木の隣を歩き、汗と土の匂いがする部室棟の廊下を進んでいく。 突き当たりはT字に分かれていて、右手はグラウンドへの出入口、左手はトレーニングルームとなっているようだ。 続木はトレーニングルームの前に立ち、一歩後ろにいた私の姿をちらりと振り返る。 そして勢いよくドアを開け、先にトレーニングを始めていた他の部員たちに向け挨拶を述べた。
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